今まで私が身を置いてきた組織
株式会社アズマの小川大介でございます。
私は現在49歳です。9歳からサッカーをはじめ、ここ数年は自分のサッカーより、自分の子供が所属するチームのコーチしかやっておりませんが、サッカーに携わり40年になります。
ご存じの通りサッカーはチームスポーツです。
まさに組織。組織で守るとか攻めるとか、日常的に組織という言葉を使います。
勝利という分かりやすい目標にチーム同士で高めあいながら向かっていきます。
言い合いもあれば、助け合うことも当然あります。
監督が言っていることでも選手総意で意見を伝え方針を変えてもらうこともあります。
試合中に状況に応じて選手間でシステムを変えることもあります。
みんな勝利のために必死に成長し、自分の意見と他者の意見を尊重しながら一つになっていきます。
勝利のためです。
毎年同じメンバーでサッカーができるわけではないのです。来年はこのチームにいれないかもしれないのですから必死です。
私が考える負ける組織と勝つ組織の違い
そんな中に身を置いていたので、一般的な会社組織も同じだと思ってましたが、どうも様子が違うようです。私なりに会社組織の事を考察?してみました。
・競争に負ける組織の特徴
ア)先がわかることしかやらない。自らの仕事の範囲を確定したがる。狭めたがる。
イ)適度なストレスで時間の経過と業務らしき作業をやり過ごそうとする。
ウ)報酬を時給に換算しようとする。
エ)タスクを増やしていく。
「競争に負ける組織」の状態は、ちょっとした油断で陥ってしまう印象です。
悪気なく、そして緩やかに侵食されるからか、気付きにくいのです。
知らぬ間に「業務」から「業務らしき作業」へと変貌して、生産性を食い漁るのです。
・競争に勝つ組織の特徴
ア)各メンバーが組織として挑戦し続ける。
イ)「こうなったら、みんなハッピーだよね」を、みんなが描ける映像として何度も共有する。
ウ)会社の今月の利益がどうなってるか気になる。
エ)タスクを減らしまくる。
他にもいろいろあるかもしれませんが、概ねこんな感じなのかなと思います。
負ける組織は個人にばかり目が向いていて、勝つ組織は全体に目が向いているのだと思います。
組織がどうなっていくことが全体の幸せにつながるのかをみんなが理解し、それに向かいそれぞれが行動を起こしている感じを想像します。
心理的安全性
なぜ負ける組織は全体ではなく個人に焦点を当てたがるのでしょうか?
恐らく心理的安全性が損なわれてしまうと恐怖するからではないかと思います。
誰しも守られ、誰からも侵されてはならない心理的安全性というのは
[自分は、他者の邪魔をしていないことの確認]
[自分は、知識がない人間ではないことの確認]
[自分は、他者の否定をしていないことの確認]
[自分は、能力がない人間ではないことの確認]
だと言われてます。
今までやってないことへの挑戦は上記4要素を脅かすのだと思います。
やったことがないこと、着手した先が見えないことで、[無知・無能・否定・邪魔]と、人から思われないか。だから、新しく導入しようとする業務に警戒し、[無知・無能・否定・邪魔]と思われないようにタスクを増やし[無知・無能・否定・邪魔]と思われないタスク完了状態にしたがるのだと思います。
作業を、「必要以上に石橋を叩いて渡ったり」「決めごとを作りすぎたり」組織に必要だと思い込み、学校の宿題のように、つまらない作業に転換していってしまう気がします。
つまり、勤務時間をタスクで埋め尽くしたい。
会社は組織に、「没入」を求めます。業務効率及び生産性が高くなることを知っているからです。
同時に、会社はメンバーの心理的安全性が脅かされない状態を望みます。心理的安全性の確保は、何よりも優先されると知っているからです。
しかし、競争に負ける組織を構成するメンバーは、いつも、心理的安全性が脅かされる可能性に対し、アンテナがビンビンに張り巡らされています。
では、競争に勝つ組織に存在して、負ける組織に不在な要素とは
本気で打ち込んで、失敗した時に、[無知・無能・否定・邪魔]だと思われるはずがない環境だったことの成功体験の連続。挑戦をしても、「馬鹿だ」「無能だ」「否定したいだけだ」「妨害している」と思われない組織であることを、競争に勝つ組織を構成するメンバーは知っているのです。
成功体験が多発して、仕事が楽しくなって、没入するようになれば、タスクを自ら減らしていくと思います。趣味でも何でも没頭したいときは、早く洗濯したり、早く掃除したり、早くご飯食べたりと雑務?を早急に終わらせますよね?私の息子は早くサッカーをしたいので言われた仕事はとっとと終わらせて外に出ていきます。娘はお人形遊びがしたいので、ご飯をそこそこに終わらせます。二人とも没頭します。
とりとめもなく書き連ねましたが、どんな組織にも忍び寄る現実だと思うのです。
私たちの主要クライアントのD社さんは変化対応の優先順位が高く、常に業務を変化させていきます。
安住することが組織にとって最も危険なことだと良く理解されてるのだと思います。
常に業務に疑問を持ちながら変化していく。
きっと気を抜いたら凋落の一途を辿るのだと思います。
よそ見をすれば「競争に負ける組織」に成り下がるものだと、常に念頭に置き挑戦と成功体験を重ねる努力を私はしたいと思います。
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